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「秘事」 [本]

河野多恵子「秘事」新潮社

題名に惹かれて借りてみたけれど、
予想に反して、
なんだか格調高くて敷居が高い気がしてたまらない
しみじみした夫婦の物語でした。
すごく素敵だと思うし、
むしろ心地よくて好きな物語なのに、
俗っぽい私の娯楽心を満足させてくれない本かも。
自分にちょっとがっかりしました。
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「スコーレNo.4」 [本]

宮下奈都「スコーレNo.4」光文社

宮下奈都さんの当たり前のツイートに傷ついたのだけど、
じゃ、どんな本を書いてるのかと気になってしまって、
なんとなく図書館で借りてきてみたのだけど、
大当たりでした。

三姉妹の従姉妹たちのことを思い出しつつ、
麻子の気持ちがすごくわかるような気がしつつ、
読みすすめました。
麻子が幸せをつかみ、
すぐ下の妹と仲直りするところは自分のことのように嬉しかったです。

弟や妹に喧嘩で勝てなかった長女(長男はどうかな?わからないや)には特におすすめです。

従姉妹に今度プレゼントしちゃおうかな。私は借りて読んじゃったから。
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「だれが産むか」 [本]

樋口いくよ「だれが産むか」幻冬舎

それぞれ妊娠について何らかのわだかまりを持ち、
微妙にそれぞれと関係している女性たちが主人公の連作集。

なかなか面白かったけど、
題名の意味が結局わからなかった。
産みたくないってことなのか、
どういう人が産むかってことなのか、
考えるほどわからないかも。

でも、登場人物が人の気持ちに鈍感な人ほど簡単に子供を授かるっていうようなことを言っていたのが
(私の読解力ではそんな感じに受け取れてしまっただけなのかもしれないけど)
なんだか悲しかった。
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「潤一」 [本]

井上荒野「潤一」マガジンハウス

潤一というダメ男の周囲の女性たちひとりひとりが主人公の連作集。
潤一の駄目っぷりが素晴らしい。

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「陣借り平助」 [本]

宮本昌孝「陣借り平助」祥伝社

戦国時代を暴れまわった混血児の物語。
戦国時代のわりと初めの方なので、
閉塞感が感じられない自由な雰囲気があって面白かった。
主人公の馬の丹颯がものすごくやきもち焼きの恋人みたいで可愛い。
きっと、平助も
戦国の終わりには国外に脱出するんだろうかと思いながら読んだ。

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「ソルハ」 [本]

帚木蓬生「ソルハ」あかね書房

子供向けの本だけれど、
アフガニスタンが舞台の話ですごく興味深かった。
どの程度、アフガニスタンの情勢を反映しているのかわからないけれど、
著者の方がアフガニスタンから農業研修に来ていた女性留学生に出会って書いたお話らしい。

主人公が誰にも言わないで守っている一万時間の法則がとても眩しかった。
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「サイズ12はデブじゃない」 [本]

メグ・キャボット「サイズ12はデブじゃない」創元推理文庫

プリンセス・ダイアリーの著者が書いた
元アイドルが主人公のミステリー。
主人公のヘザーが勤める大学の寮で
地味でまじめな女の子ばかりがターゲットの
連続殺人事件が起きる。
周囲の人を放っておけない性格のヘザーは
大家であり恋してるクーパーの反対を押し切って、
事件について調べ始める。

主人公の三角関係の相手は両方イケメン(しかも兄弟だし)だったりで、
なかなかロマンチックで可愛かったし、
途中までは私にはなかなか推理できない展開で面白かった。

でも、あとがきに主人公がどんどん太っていくと書いてあったので
せっかくシリーズ化してるものの続きを読むのは微妙。
いや、自分もデブなのに、
ヘザーの食生活を読んでいると胸やけするし、
なんか自分の経験上デブの恋はうまくいかない気がするし。
ただ、痩せて一件落着では
あまりにも普通だから、
そう考えると先が気になるんだな。
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「ぬばたま」 [本]

あさのあつこ「ぬばたま」新潮社

山をテーマにした伝承的っぽい連作のような感じだったので、
岩井志麻子さんや坂東眞砂子さんや篠田節子さん路線を期待して借りてみたのだけど、
いまいち好みじゃなくて残念でした。
抽象的過ぎて(それが美学なのかもしれないのですが)、
私には理解できませんでした。

あさのあつこさん自体合わなそうなので
今回のお試しは終了します。

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「褐色の文豪」 [本]

佐藤賢一「褐色の文豪」文藝春秋

アレクサンドル・デュマの生涯を描いた小説。

ほとんど記憶がないはずの父に対して美化に美化を重ね、
母親に対してどうしても頭が上がらず、
他人を全く警戒せず、
すごい女好きで浪費家で、
驚くほど前向きな人として描かれていて面白かった。
たぶん、それは本当のことだと思うのだけど、
モンテクリスト城の建造とかもうおかしくておかしくて笑ってしまった。
ただ、この小説がどこまで事実を元にしたものかわからないけれど、
デュマ・フィスをあんまり馬鹿にするのはやめようと思った。
(読んでがっかりしたのは事実だけど、十代のころの話だし、そもそも原書じゃないし。)

デュマの父をテーマにした
「黒い悪魔」という小説もあるみたいなので
それもあわせて読んでみたい。
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「青年のための読書クラブ」 [本]

桜庭一樹「青年のための読書クラブ」新潮社

「荒野」以来、とりことなっている桜庭さんの本を借りてきました。
貧乏なので買うのは許して。。。。。

第一章を読んでいる時は、
ちょうど読んでいた「笑う大天使(川原泉さんの漫画です)」が
暗くなった話みたいーって思ったけど、
そうでもないのかも。
フランスのシスターのマリアナが開いたお嬢様学校の
アウトローである読書クラブの者が彼らが起こした
珍事件を一章ずつ語った連作集なのかな?
一つ一つの章の年代が離れているのが面白かった。
創設者の話や、
時代の流れで最後は共学になってしまったり、
読書クラブの面々のその後なども書き込まれていて
一冊でしっかり満足できる感じになっていると思う。


漫画化もされているみたいです。
ただ、アザミや永遠がどういう感じなのか非常に気になります。
普通の可愛い容姿になっているのも嫌だけど、
ギャグみたいなタッチになってるのも嫌だし。
(って想像するあたり、結構はまってるかも)

蛇足ですが、
バブルのころはパラパラはなかったと思うのだけど、
わざとそうしたのか、
間違えたのか(担当さんもついててそれはないよね)、
ちょっと気になります。
(う、おばさんって本当に厭味くさいわ。)
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