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「褐色の文豪」 [本]

佐藤賢一「褐色の文豪」文藝春秋

アレクサンドル・デュマの生涯を描いた小説。

ほとんど記憶がないはずの父に対して美化に美化を重ね、
母親に対してどうしても頭が上がらず、
他人を全く警戒せず、
すごい女好きで浪費家で、
驚くほど前向きな人として描かれていて面白かった。
たぶん、それは本当のことだと思うのだけど、
モンテクリスト城の建造とかもうおかしくておかしくて笑ってしまった。
ただ、この小説がどこまで事実を元にしたものかわからないけれど、
デュマ・フィスをあんまり馬鹿にするのはやめようと思った。
(読んでがっかりしたのは事実だけど、十代のころの話だし、そもそも原書じゃないし。)

デュマの父をテーマにした
「黒い悪魔」という小説もあるみたいなので
それもあわせて読んでみたい。
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